How to Bargain

 

    The other day my word-processor broke down again because of the fluctuating electric current. I requested the same service engineer as before to come to my house to fix it. Later I saw a familiar face at my door. This time we had more conversation during his work. When he had finished the job, to my         bajaj

surprise he asked me how much the service charge had been for his last visit. It seemed to be the same problem as before. I answered Rp.50,000, showing him the receipt he had given me. He asked again, "Is it expensive?" "I don't know," I said, purplexed at his question, and after some thought I asked "What if I say it's expensive? Can you lower the charge?" Eventually he charged me Rp.40,000.

     I'd never expected that this kind of service could be bargained over, although there are many places where prices are not fixed and we can negotiate, especially at local markets. I've tried several times and enjoyed the experience of bargaining. I've felt very happy when I've been successful and have felt frustrated when I've failed.

    There's a very Indonesian vehicle called  'bajaj', a three-wheeled short-distance taxi, whose fares are negotiated between driver and passenger. The ride is uncomfortable but it's fun, although some Japanese don't think it's fun at all and never ride in a bajaj. It took almost eight months to gather up my courage for  my first ride. But once I tried, the second time was much easier and I was a more persistent bargainer.

    My Indonesian friend who once had a long negotiation with a bajaj driver until finally he was satisfied with the fare, found the young driver working his way through school. Being touched by his story during her ride, she gave him a tip as well as the negotiated fare when she got out. Her long tenacious bargaining had resulted in nothing, she said laughing.

    Anyway, after my trials and errors, I think I know more about bargaining. The first thing to do is to check a price at supermarkets or department stores where prices are fixed, in order not to be forced to pay an unreasonable price and the second is to assume a strong attitude toward the shopkeeper. The last measure is to leave a shop or pretend to do so when the negotiations are broken off, so that the shopkeeper will call out "OK" or lower his last price. This final way does work.

 

#58 Parkway Vol.7 No.1 October 1993

 


値切る

また、ワープロが壊れました。変圧器を使っているのですが、電圧が一定してないため、回線が焼けてしまうようです。で、この前と同じ人に修理に来てもらいました。今度はちょっとした話をしながらの作業です。修理が終わると、前回の修理代はいくらだったかと聞きます。前回の領収書を見せながら、5万ルピアと私。「高い?」と彼。「さあ・・・」変なことを聞くものだと思いながら、考えました。「もし、『高い』と言ったら、安くしてくれるわけ?」結局、修理代は4万ルピアになりました。

 

 こういった修理のサービスが交渉できるなど考えてもみませんでしたが、市場など値引き交渉ができる場はインドネシアには、沢山あります。店のほうとしては値切られるのが前提、言い値が通れば万々歳で、高い値段を言っているのでしょうが、それでも、こちらとしては、値切ることができると、すごく得をした気分になります。

 

 「バジャイ」というオート三輪の近距離用タクシーがあって、その運賃も運転手と客の交渉で決まります。初めて乗るにはちょっと勇気が要りましたが、二度目からは、かなり強気になれます。私でもそうなのですから、インドネシア人の友人にとっては、簡単なものです。それでも、ある日、値切りに値切り、やっとのことで、自分の満足行く値段まで下げて、バジャイに乗ったそうです。ところが、道中、その若い運転手が、働きながら学校に通う学生だと知り、その苦労話にすっかり感動してしまった彼女。バジャイを降りる際、思わずチップをはずんでしまったとか。粘った交渉も結局何にもならなかったと笑っていました。

 

 とにかく、こうした交渉は慣れれば簡単です。まず、値札のない物を法外な値段で押し付けられないよう、相場を知ること。相場がわからなければ、言い値の半分ぐらいから交渉を始めること(そんな無茶なという顔をされますが、無茶はこっちも承知で、あくまでも駆け引きです)。そして、堂々としていること。交渉がうまくいかなければ、最後の手段として、お店を去っていくか、去るようなフリをすることです。そうしたら、お店の人は後ろから「OK」と声をかけてくるか、値段を下げてくること間違いなし。この最後の手段はホント効果的です。

 

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バジャイには窓ガラスはなく、外のほこりは舞い上がってくるし、スピードは自転車より少し速いぐらい、クッションも悪く決して乗り心地がいいともいえません。でも、車が出払っていて、歩くにはちょっと遠いけど、タクシーで行くには近すぎるときに便利な乗り物です。そして、そのスピードの遅さが、ローカルの人々の生活を垣間見るのに最適。家の中から漂ってくる料理の匂いや、遊んでいる子ども達の姿など、結構楽しんでいました。

 

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最初にワープロが壊れたのは、インドネシアに渡って半年、片言のインドネシア語が話せるようになった頃。看板にナショナル、ソニー、東芝、シャープ・・ずらっと日本メーカーのロゴが並んでいる近所の電気屋さんに持ちこみました。インドネシア語で尋ねます。「これ、壊れる、できる?、直す」すると、何やら言いながら、紙を渡されました。住所が書いてあります。そこへ行けということでしょう。運転手さんにその住所を渡して、いざ目的地へ。着いた所は小さな会社のビルのようでした。受付に行って、ワープロを見せながら言います。「これ、壊れる、できる?、直す」。そこでも、また住所を書いた紙を渡されました。次に辿りついたところは、古びた建物の一角で、ドアがあるだけでした。そっと開けると、薄暗い階段がありました。恐る恐る上へ。人がいます。「これ、壊れる、できる?、直す」。またまた、何かいっぱい言っていましたが、どうやら、修理の人が家のほうに来るということらしい。で、今度は私が住所を書いて、その場を後にしました。一日中、ワープロを持って、あっちウロウロこっちウロウロ。結局、修理できるか、できないかもわからないまま、その日は終わってしまいました。
 翌日、その修理の人がやってきました。「これ、壊れる、できる?、直す」私は、単語を並べ、汗をかきかき、さらに説明します。しばらくして、修理が完了したようです。「ブラパ(How much)?」と私。
すると、返ってきた答えが・・・
「Do you want to pay by cash or card?」
「!!!!?」